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2022年/2023年の年末年始、タイ北部のチェンマイとチェンライを旅行した。12月30日、バンコ
クの空港に昼前に着くと、欧米人の旅行客でいっぱいであった。一方、中国人はまだコロナの
影響で、ほとんど見かけなかった。

コロナになってから、日本行き以外、飛行機になるのは初めてであった。日本には2022年に２度
帰国した。1度は自動車免許証の更新のためであった。実は前年が更新時期であったがコロナ
で帰れずにいたのであった。しかもこのときは高齢者の実技試験を受けなければならなかった。
実技試験は予約がいっぱいでやっと2ヶ月後の日にちで取れた。ここであせったのは帰国時にPCR
検査を受ける必要があり、陽性の検査結果となれば実技試験の予約がふいになることであった。
結局検査は陰性であったので無事免許証の更新ができたのであった。

もう1度の帰国では法事の３回忌に参列した。２年前はコロナで葬儀に参列できなかったのであ
る。このときにはPCR検査は無くなっていたので、スムーズに帰国できた。

さて、コロナ感染の状況はタイでも改善し、今回タイ北部にあるチェンマイとチェンライを旅行に
行くことにしたのであった。

バンコクからチェンマイまで飛行機で実質約1時間かかった。着いた夜は疲れて早目に食事をと
った。日本料理店で食したトンカツカレーは日本でもお目にかからないぐらいおいしかった。

その夜、映画「プール」をネットからタブレットで観た。この映画は小林聡美主演のチェンマイが
舞台で、チェンマイのほっこりした雰囲気が伝わってきた。

翌日からホテルのある旧市街を歩き回った。朝9時過ぎであったが街の中はひっそりしていた。
観光客が夜遅くまで騒いでいるので朝は遅いのかと思った。

ホテル近くの有名な粥店は観光客でいっぱいで入れなかった。寺院に行く途中のカフェでサン
ドイッチとコーヒーラテを味わった。

ワットパンタオという寺院を訪れた。チーク材で建てられた創建14世紀の寺院で、木造の建物は歴
史は感じさせる。本堂の後ろには金箔を貼られたばかりのきらびやかな仏塔があり対照的な雰囲気
であった。

次に訪れたワットチェディルアンは創建15世紀。崩れかけた巨大な仏塔が歴史を感じさせる。後方
の棟には本物そっくりの名僧の蝋人形が安置されていた。

ワットムーングーンコーンは金色の大きな涅槃像が印象的である。静かな境内で参拝客がほとんど
いなかった。本堂の周りに置かれた女性の像が飾ってあり、柔和な雰囲気をかもしていた。

ワットプラシンはランナー王朝第5代パユ王(1336～1355年)によって建立され、チェンマイで一番格
式が高い。境内が広く、黄金の仏塔の他礼拝堂が2、３棟あり、壁画が美しい礼拝堂もあった。

（写真左端はワットパンタオ、中左はワットチェディルアン、中右はワットムーングー
　ン、右端はワットプラシン）

旧市街にある主な寺院は以上であった。旧市街は堀に囲まれほぼ正方形で一辺が1.4キロほどだ
ったので、歩いて十分な広さであった。

旧市街は家屋が密集しているほどでなく緑が散在し場所によっては郊外のような落ち着いたたた
ずまいを感じさせた。また寺院は有名無名を含めてあちこちにあった。樹木には白や黄やピンク
の花が咲いて散歩するのに心地よかった。

次の日、朝7時半過ぎに例の粥店に行く。この時間でもほぼ満席であったが何とか席を見つけられ
た。朝食べるお粥は胃にやさしく明日も来ようと思う。点心も2品食べておなかいっぱいになった。

この日は正月だった。ワット・プラタード・ドイ・ステープという寺院を訪れた。ステープ山の山頂
1080mのところにある。ランナー・タイ王国時代、その６代目の王であるクーナー王によって1383
年に建立された。

市街からワット・プラタード・ドイ・ステープまでソンテウという乗り合い自動車に乗ったのだがカ
ーブの山道をすごいスピードで走って気分が悪くなった。車を降りてしばらく休まなければならな
いほどであった。この寺院はすでに２回訪れたのだが、どちらも寺院入り口から３０６段の石段を
登ったが、今回は疲れてケーブルを利用した。

この寺院はチェンマイで一番人気があるだけあってきらびやかな黄金の仏塔のまわりにはタイ人
や欧米人と多くの人が集まっていた。

翌日はまずワットモーカムトゥアンに行った。境内は広くなく静かであったが占星術を行うコーナ
ーがありカップルが相談を受けていた、奥にタイマッサージをするところもあった。

次に近くのワットラーチャモンティアンに行った。1431年に建立された寺院でここは赤と黄金の色
が壮麗な雰囲気をだしていた。窓の枠や柱などに施されたレリーフも細緻で流麗な美しさがあり建
物そのものが美術品であるかのようであった。

ワットロークモーリーはタイ人の参拝客が多く、見ているといろいろな参拝グッズが売られていて
商売上手な寺院だと思った。この寺院は15世紀に建立されたが、仏塔は建立された1528年当時
のものが残っている。仏塔に安置された仏像に参拝客がワイヤーを引っ張って聖水をかけるという
ものまであった。本堂は白と黒を基調としたユニークな建物だった。

（写真左端はワット・プラタード・ドイ・ステープ、中左と中右はワットラーチャモン
　ティアン、右端はワットロークモーリーで聖水をかけるためのワイヤーが見える）