西ヨーロッパ旅行の巻8

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＜タラゴナ＞
バルセロナ滞在中にタラゴナへ行ってきた。古代ローマの遺跡があり、世界遺産にも登録されている。

バルセロナから列車に乗って1時間余りでタラゴナに着いた。駅に着いても駅名がどこにも表記されていない
ので、他の乗客に聞いてやっと降りることができた。

駅から坂道を上っていくと、観光客が何人かいる展望台を見つけた。地中海のバルコニーと呼ばれる広場で、
広場から広々とした地中海を見渡すことができた。

ここからすぐ近くのところに紀元前1世紀に建てられた長官公邸（プレトリ）の遺跡がある。中世には王の居城に
使われた。2頭馬車による競技が行われた円形競技場も隣接していた。

次にカナルスハウスと呼ばれる館を訪れた。18世紀に建てられた貴族の館で、調度品や装飾が過不足なくし
つられ、当時の部屋の様子がよく再現されていた。

（写真左端はプレトリ、中左は円形競技場、中右、右端はカナルスハウス）

タラゴナのカテドラルは12世紀に建築が始まり15世紀に完成した。聖堂の内部はシンプルな感じであるが、聖堂
内部の回りにある礼拝堂は素晴らしく、聖堂の格の高さを感じさせた。ステンドグラスもよかった。中庭は噴水が
あり花が咲き、周りの回廊がアラブ風になって、見て回るのが心地よかった。

（写真全部はカテドラル、中左は礼拝堂、右端は中庭）

カテドラル正面の道を下りて右側を見ると、家の外壁に面白い絵を発見した。タラゴナのパンフレットにも写真が
のっていたので、街の名物となっているのだろう。

タラゴナの街は紀元前3世紀にローマ人によって築かれ、イベリア半島最大の街として繁栄した。当時の城壁は
補強して利用続けられ、今でも考古学の道として、城壁沿いを歩くことができる。大砲も展示され軍事要塞として
敵から守るための役割を果していることが分かる。

遺跡の最大の見所である円形競技場は古代ローマ時代に見世物として剣闘士や猛獣などの格闘がされていた
ところである。まだ古代ローマがキリスト教を禁じていた259年にはキリスト教司祭が処刑されたところでもある。こ
れによってその跡地に12世紀に教会が建てられた。

円形競技場からビーチを通って駅に向かった。地中海の波は静かで、晴れ渡った青空のもと、大勢の人たちが
海水浴をしたり、ビーチで寝そべったりしていた。ビーチの奥にはヨットハーバーがあり、ぎっしりとヨットが停泊し
ていた。

（左端は外壁の絵、中左は考古学の道、中右は円形競技場、右端はビーチ））