西ヨーロッパ旅行の巻その9

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＜バルセロナ２＞
８月16日はバルセロナのランドマークであるサグラダ・ファミリア聖堂へ行った。

ピカソ美術館では20分も並んだので、開館時間の30分前にサグラダ・ファミリア聖堂には着いたのだが、すで
に長い行列ができていた。夏の休暇で観光客が多いせいもあるが、結局1時間近くも並ばされた。チケットの
ネット予約をすれば時間を節約できたのだが、タブレットのNexus７で旅行の感想を入力して並んでいる時間
を有効に使った。

サグラダ・ファミリア聖堂はずいぶん昔テレビのCMで紹介されて、日本でも知られるようになった。私も30年近
く前に行ったのが初めてで、その後２，３回ほど訪れた。

今回２０数年ぶりに見るサグラダ・ファミリア聖堂は工事が進捗し、すっかり様変わりしていた。聖堂のファサー
ド（正面）も大部分が出来上がり、立派なものになっていた。塔の建築のためのクレーンが見え、完成は2026
年になるとか。

（写真全部はサグラダ・ファミリア聖堂）

20数年前見ることができなかった聖堂の内部はほぼ完成し、天井やステンドグラスが素晴らしかった。サグラ
ダ・ファミリア聖堂は1882年に着工したものとは思えない斬新なものであった。建築家ガウディの天才ぶりに感
服した。

（写真全部はサグラダ・ファミリア聖堂の内部）

次に同じガウディが設計したカサ・バトリョを訪れた。ここの入場料は音声ガイド機器付きだったせいもあり、約
20ユーロ（約2600円）と他の入場料の2,3倍もした。それでも観光客に人気があり、数分ほど並んだ。（カサと
はスペイン語で家のことである）

バトリョ家の依頼で1904年から1906年にかけて改築された。青を基調としながら、破砕タイルのモザイクで色
の多様性を出している。曲線を多用した建物は当時流行したアールヌーボーの雰囲気があった。建物全体
がひとつのコンセプトに見事に統一されていた。

（写真左端はカサ・バトリョの正面、中左は部屋の中にあるストーブで横には暖をとれるように座るところがあ
る、中右は２階にある部屋、右端は最上階にある廊下で、広く見えるように天井はアーチになっている）

ガウディの設計の素晴らしいところはデザインと機能をうまく調和させたところだと、音声ガイドで説明があった。

デザインは同じ出身地の画家であるミロやダリを思わせるところがあった。モンタネールが花々などの自然を
モチーフにしているのに対し、ガウディは例えば母親の胎内にいるような、深層心理を反映したかのような、シ
ュールレアリスム的な、そのようなものを感じさせた。

建物は本当に先鋭的なデザインであったが、一般の人はここに住む気にはならないだろうと思った。

（写真左端はテラスに面した部屋、中左はテラスの一部、中右と右端は屋上で中右の右側にあるのは煙突）

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